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(-_-)「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」の試写会の感想 [映画]

もしドラ」の試写会に当選したので見てきた。

正直なこと言うと、いまいちな映画でした。
AKB48が好きな人にとっては、良いかもしれませんが...
見終わった後、お金を出してまで行きたいという気持ちにはなりませんでした。

原作小説、アニメ、映画の順で観賞したのですが、映画版は駆け足すぎです。
2時間という時間に収めなくてはいけないのは、わかるのですが、
肝心な部分がおろそかになっています。

以下、ネタバレです。

特に気になったの3点を挙げると。

まず、主人公の「みなみ」が野球部を定義するとき、「野球部の顧客」とは誰かと問いに対して、
原作では、野球部員の「正義」との会話、アニメでは、親友の「夕紀」との会話で、答えを見つけるのに対し、映画では、石塚英彦さんが演じる本屋の店員と青木さやかさんが演じる本屋の店員が、答えを教えています。

ここのシーンは、「みなみ」自身が「野球部の顧客」を見出さないと、後のシーンが活きて来ない様に感じます。
それと、答えを教えるシーンの小芝居は、苦笑しか出ませんでした。
後ろの席で笑っている人は居たけど(^_^;)

次に、他の部活との合同練習するシーンについて。
原作では、「社会の問題についての貢献」として、陸上部に協力し、「正義」のアイディアで、他の部活動との合同練習と発展していっている。
それに対し、映画では、「正義」が他の部活へ合同練習を協力してもらったというシーンが数カットあるだけ。
「社会の問題についての貢献」があってこそ、他の部活が協力的になっているのだと思うのだが、
このシーンも残念としか言いようがない。
もっとも、アニメのほうも、社会貢献については触れていないのだが、その代わり、練習内容のシーンを増やしている。
このへんは、映画もアニメも、もっと「社会貢献」について触れても良かったように思える。

最後に、もっとも残念と思い、なおかつ、見たいと思わなくなった最大の要因となったのが、ラストのシーンである。
AKB48の主題歌が流れたあとラストは対戦校と挨拶して終わりとなっている。ここで終わってしまっているので、締まらなくなっている。
原作でもアニメでも甲子園の出場を決めてインタビューされるシーンがあり、「マネジメント」の存在意義が出ているのだが、映画では、バッサリとなくなっている。
ここは、最後のインタビューのシーンを、ぜひ入れてほしかったと思う。
たとえ、秋本康氏に逆らってでも、原作者であり、脚本した岩崎夏海氏は、このシーンを入れるべきだったと思う。

他にも「正義」が、ただの運痴な選手になっていたり、
もう一人のマネージャーの「文乃」がいつの間にか「みなみ」と仲良くなっていたりと、細かいところでは、色々とある。

ただ、唯一良かったシーンが、冒頭のシーン(タイトルが出るまで)だけは良かった思う。
「みなみ」が行き成り野球部に乗り込んで行って、そこでの確執、その後のマネージメントとの出会いは原作やアニメにもなかったので、このシーンだけは良かったと思う。

それ以外は、原作か、アニメを見たほうが、まだマシです。


タグ:試写会 感想
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